今回はどうにか一周年を迎える前に記事が完結しそうです。自分自身の成長を感じている。
と言う事で香港・深圳旅行4日目最終日、帰国関係の諸々と総まとめの話。


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いよいよ迎えた帰国の日。朝8時になるのを待たずしてホテルを出発。自宅まで約13時間・移動距離3,000kmの旅の始まりである。
到着の日ぶりにキャリーバッグをごろごろ転がし駅を目指す。結構段差があちこち多くて引きずるタイプのかばんには優しくない歩道だった。3日前の夜はボロボロの身体にこれ乗り越える負担が結構よく効いたんだ。しんどい。

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先頭車付近で地上子が並んでいるのを電車待ちの間に観察する。あまり保安装置には詳しくないけど。全線ホームドア完備だしTASCのような停止位置支援装置が多分入ってるんだろうなぁ。

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昨日のうちに散々下見しておいたお陰でフェリーターミナルを目指す道のりは極めてスムーズ。後海駅/后海站で慣れ親しんだ11号線に別れを告げ2号線へ。結構ここは駅と駅の間が離れていて、乗り換え通路に歩く歩道が整備されてたような。
それにしても金属の椅子は慣れない。台北捷運はプラスチックの椅子だったっけなあ。ここの設計思想の差はどの辺りから来るんだろう。

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9時13分、蛇口港駅到着。乗船予定のフェリーは11時過ぎの出発なので早入りも良いところだが、余裕があるのは何よりも良いことであると言うのはここまでで散々学習した通り。

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階段付近に立つ背を向けた人の背中には「SECURITY」の文字が躍る。中国は本当にどこへ行っても保安要員が立っている。中国滞在中はとにかく保安要員が気になってしょうがないし、この辺りは気が休まらなかった。

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絶対旧フェリーターミナルの写真撮ったと思うんだよなぁ、と思っていたらこの日は写真が残っていた。どうやら前日の下見中はまさかのターミナル移転で半ばパニック、写真を撮るどころではなかったらしい(本当に一枚も写真を撮っていなかった)。
二枚目の写真は後から見返すとパニック映画の文明崩壊後的雰囲気が若干感じられて味わい深い。味わい深いけど封鎖の仕方雑過ぎるでしょうこれ。何も知らず帰国前の飛行機ギリギリってタイミングでこれ見せられたら訳が分からずパニック起こして発狂しかねないのでは。まあこの雑さも嫌いじゃないんですが。

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と言う事で18時間ぶりに戻ってまいりました、蛇口クルーズセンター(蛇口邮轮中心)。真新しくて綺麗なんだけどATMが無かったり食糧調達に難ありだったのは本当につらい場所だった。
ベンチが並ぶスペースの隅っこに陣取り、前夜に買っておいたパンをかじりながら時間を潰す。そこへなだれ込んでくる中国人の団体様ご一行。荷物からひたすら目が離せないしとにかく周囲が賑やかで勘弁してくれって気分。

ところで中国と言えばネット規制が掛かっていてFacebookやらTwitterやらが自由に見られない、と言うのは今更言及するまでもなく広く知られている話ですが、本当にアクセスしようとすると蹴られるのかどうか試してみたい、と言うのもこの旅の一つの楽しみでした。
が、ホテルのWi-Fiは何故か平然と繋がるし街中のフリーWi-Fiはそもそも重過ぎて使い物にならない、と言う状況で目的を果たせず。このフェリーターミナルにもフリーWi-Fiは整備されていたのだが、該当しそうなサービスへアクセスを掛けるとタイムアウトを連発、VPN接続するとなんかよく分からんけど見られる、と言う状況で明確にアクセスを拒否されると言う体験をすることはとうとう叶わなかった。そう言う仕様なのかなぁ?

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フェリーターミナル内のチェックインカウンターで荷物を預ける。ここで大きい荷物を預けてしまえばあとは東京・羽田到着までほぼ手ぶらの快適な旅を楽しむだけである。

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改札を抜けるといよいよ出国手続きである。このフェリーの行き先は香港国際空港の出国エリアに直結するターミナル。と言う事で扱い上は中国本土から直接日本を目指すと言う事になる。

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さようなら中国本土。
結構裏から見ると変わったデザインだったんですね、フェリーターミナル。

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1時間も掛からず香港国際空港へ到着。

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香港は出国税が徴収される(120HKD)。これは飛行機チケットの価格に含まれているのだが、今回僕たちは前述の通り香港へは入境せず飛行機へ乗り込む。と言う事で徴収済みの出国税は還付を受けることが出来る。
フェリーターミナルから空港ターミナルへ歩いていく途中にカウンターがあったので何も考えずに提出して無事に120HKDを手に入れた。

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出国税還付も受けるといよいよやることが無くなってくる。ターミナル地下を走る自動運転のシャトルで第一ターミナルへと移動する。

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これが香港国際空港の出国エリアだ!
めっちゃ広い。物凄い階層構造。どうなってんのこれ。さすがはアジアが誇る一大ハブ空港である。

ターミナルへ這い上がったところで時刻は12時半前。まだ飛行機の出発までは2時間程有るのでお土産を物色する。支払いは手持ちのVISAで済ませた。クレジットカードがちゃんと通用することがなんと有り難いことか。
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他人様のステータスの力を借りてラウンジへ転げ込みビールを堪能する人間のクズ。
何度も言うようであるがこの日は火曜日。研究室を抜け出して自分は日本を遠く離れ真昼間から一体何をやっているのか。

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案内表示に躍る東京/羽田の文字。帰るぞ日本!

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例によってここも混雑が激しいらしく、離陸の順番待ちがとにかく長い。撮影時刻を確認すると動き始めてから滑走路到達まで30分近く掛かっていた。飛行機は快適だけどこう言う要素のお陰で若干時刻が読みにくい所だけ好きではない。

自分は暇になるとつい携帯を弄り始めてしまうが(ネット中毒もいいところだ)、もちろんドアクローズして動き始めた飛行機ではそんなことをしてはいられない。しかし最近の飛行機はエコノミークラスでも目の前に一人一画面エンターテインメントシステムが完備されている。スターフライヤーで初めてこれ見たときは感動したなあ。地図を開いて現在位置も見られるので、窓側の席が取れればこれで暇つぶしは完璧って具合である。
しかしこの日の僕はきまぐれを起こして映画や音楽のページを開き始めた。コンテンツ数は限られるんだろうけど、じゃあ一体どんな品ぞろえになっているんだろうと興味が湧いたのだ。

すると音楽の中に気になるものが。
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サンダーバード音楽集。
なんでこれ選んだの!確かにこの前リブート版の放送やってた時期ではあるけど!

サンダーバードと言えばお馴染みのこの曲。もちろんサンダーバード音楽集と言うからにはこのオープニングテーマも収録されている。
(残念ながら今回のアルバムと同Ver.で権利者がアップしている物は見つけられなかったが…)

このアルバムの存在に気付いたのは滑走路への移動中。
ふとあることを思いつき、アルバムを開いたまま離陸体制に入るのを待つ。
エンジン全開で滑走が始まるのと同時にオープニングテーマの再生を始める。

「Five…, four…, three…, two…, one…」
イヤホンとその外側、両方から轟音が聞こえはじめる。
機体が浮き上がるのを感じたのは狙い通りカウントダウン終了とほぼ同時。
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「Thunderbirds are go!」

香港の街並みが下へ遠く広がっていくのを眺めながら僕はテンションMAXになっていた。さすがに声には出さなかったけど。後輩はプレミアムエコノミーに席変更をしていた関係でお互い別々の席に座っていたが、もし隣に座っていたならこちらを見てくる後輩が一体どんな呆れ顔をしていたかは想像に難くない。
割とこれテンションぶち上がりなので音源とイヤホンを用意して是非色々な方に試して頂きたい。宜しくお願いしますね。

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この日も香港上空の天候はあまりよろしくない。バカみたいにテンションを上げていると香港の街並みはあっという間に雲の下へ消えていった。
さようなら香港。さようなら中国。

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16時頃に人生二回目の機内食。今度はクリームパスタを選択した。美味しいけど量がちょっと物足りねえなあ、と言うのは往路と同様。

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18時頃。九州東海岸上空。乗り物に乗っているだけで一日が過ぎ去っていく。

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恐らく大阪湾上空から阪神エリアを望むの図。
反射がひどくてピント合わせも撮影も大変つらい。飛行機からの綺麗な夜景写真をアップしてる方って何をどうやってるんでしょうね。

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激しい向かい風に晒された行きは速度が600km/h台で推移していたが、帰りは時折1,000km/h台に乗っているのを見かけた。風によってそんなに速度変わるモンなんだなぁ。

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とか言っている内に地元上空。必死になって写真を撮ってみるがもう何が何やら。

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…恐らくはこんな位置関係のはず。合ってるのか本当に?

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と言う事で以前(2010年。当時高校生!)の写真を掘り出してみる。
そう間違ってもいなさそう。静岡帰りたいよ静岡。

静岡上空を過ぎると本格的に着陸態勢。またしてもエンターテインメントシステムで音楽を聴き始める。YMOの「Solid State Survivor」が収録されていたのでTechnopolisを聴きながら東京上空へ。新幹線で新横浜過ぎた辺りでもこれよくやるんだけど本当にすき。
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こうして19時20分頃無事に羽田空港へ着陸。海外旅行は二回目だが、周囲から日本語ばかりが聞こえてくることに対する感激は前回の台湾帰りの時とは比べ物にならないくらい大きかった。全てが理解出来るのが本当に嬉しい。
ここで久々のツイート解禁となった。今思えばちゃんと向こうから色々ツイートすれば良かったなぁ。中国は近いけどなかなかお手軽ではないことがよく理解できたし。

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おなかが空いたので帰国記念のラーメン。
食べ終わった後はお互い最寄り方面のリムジンバスへ転げ込み解散。22時20分頃に自宅着で無事に初の中国渡航終了を迎えたのでした。

初海外渡航だった台湾が割とイージーモードだったので結構軽いノリで渡航を決めた今回の旅でしたが、本当に言葉の壁が高くてしんどい旅行となりました。
多少読めたり書けたりはするけど聞く・話すが壊滅的な英語だけでももう少し何とかしないとダメですね。短い会話ならどうにかなるけど文章の形を成し始めると全く持ってお手上げって有様なのに海外行きたい気持ちだけはあるから我ながらひどい。次回は同行者にもう少し迷惑掛けずに済むよう頑張りたいですねホント………。

三泊四日の長旅を共にしたおでん君、本当にお疲れ様でした。そして本当にありがとう。
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◆ 次回予告
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人生24年目、生まれて初めて乗り込む寝台列車。

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目の前に立ち塞がる豪雨の気配。迫り来る旅程崩壊の危機。

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本題は観光なのか大会参加なのか。迷子になっていく旅の目的。

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「三泊四日・全行程2,500kmの東京→大阪旅行に出かけた話」
早く書かないと2017年終わっちゃうぞどうすんだこれ!