こんにちは。まだまだ旅行記のネタが山積みになっております。
今回は2017年7月上旬、はるばる大阪まで出かけて関西大会に参加してきた話。
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つらい就活が終わりを告げてから約半月。
7月へと突入し季節は夏へと移り変わりつつある頃、ようやくつらい時期を抜け出した自分に「マイクロマウス大会シーズン」と言う次なるつらい時期が襲いかかってきました。
今年のシーズン開幕の舞台は毎年恒例の大阪。せっかくだし行こうかなあ…と思っていたのですが、まあ見事に機体の設計が進んでいなかった。出すとしても去年のクラシック機体(Greenfield++)しか手段が無い。まあこれなら行かなくてもいいでしょ………

………と思っていたところに声を掛けてきたのは おまたせいつもの 我らが組長
宇部興産専用道路の見学が出来るツアーあるらしいんですよ、関西大会のついでに行きません?」
行きます。

…ほぼ二つ返事でしたどうもありがとうございます。
上記リンク先を見て頂ければ分かるのですが、宇部興産専用道路と言うのは一企業が自力で建設してしまった全長30km超もある高速道路と言う無茶苦茶な存在。私道なので道路交通法が適用されないために国内ではここしか走ってない連接トレーラーが走り回っている、一般車が入れないよう道路同士の踏切が存在する、などなど面白要素盛り沢山。そんな場所を観光バスで走れるツアーがあると聞いたらまあ行くしかないでしょう。

東京から大阪への道のりは片道1,900km以上、移動だけで三泊四日。そんな遠い遠い関西大会への道のりの途中にあるのが宇部興産の所在地、山口県。ただでさえ飽き飽きしてくる長旅の気分転換にこう言った観光を組み込むのは非常に良い思い付き。さすがは組長である。
osaka
と言う事で完成した会場までの旅程表がこれ。いやー東京から大阪遠い!めっちゃ遠い!
こんな遠いところまで出かけるの久々だからめっちゃわくわくするぞ!

結構競争率が高いと言う噂のサンライズ寝台も大学生協へ依頼した結果まさかのあっさりゲット。旅の準備は着実に整い、無事に出発日・7月6日の夜を迎えたのでした。

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20時半ごろ、組長と共に大学を出発。まずは東京駅を目指す。
新作ハーフ用に基板は発注したが間に合わなかったのでかばんの中には旧作機体だけが入っている。プチ大会ではあまり上手く走ってくれなかったが、結局ロクに調整もしないままの旅立ちとなった。
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ところで旅行カバンの中にはマウスの他にも何かよく分からないものが紛れ込んでいた。これは何?

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北千住で接続する常磐線快速は品川行き。と言う事で楽々東京駅へ。もう既に駅の電光掲示板には寝台特急の文字が輝いている。ついに人生24年目にして初めて訪れた寝台列車乗車の瞬間である。

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駅のホームでもう一人の同行者、組長の友人と出会う。雑談したり今晩の夕食を物色していると今回のお宿が登場。やっぱり乗車客みんな写真を撮る。自分も撮る。
22時ちょうど、東京駅発。今回の参加者三名のうち、一人だけサンライズデラックスを確保した貴族がメンバーに混ざっていた。と言う事で広い個室へ乱入お邪魔させて頂き談笑の時間の始まりである。 帰宅客が多数ホームに立つ横浜駅、道を譲り待避線に停まる通勤電車が待ち受ける大船駅と、列車は着実に首都圏脱出を目指し西へひた走る。こう言った景色をビール片手に眺めると本当に貴族になったような心持がして非常に愉快な感じがした。…と言うのが当時の正直な感想だけど今から振り返ると傲慢極まりないなこれ。

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時刻は23時半頃、まもなく熱海駅と言うタイミングで自分の個室に戻る。洗面まで揃うビジネスホテルかよ、って感じの貴族個室からベッドだけの独房へ一気に転落することになる。
独房と言うのはかなり散々な言いようではありますが、自分みたいな小柄な人間には割と居心地よかったです。身体の大きい人はどうだか知りません。

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…まあ正直荷物の置き場には困ったよね。キャリーバッグだったし。

入浴の準備を整えてシャワー室前に並ぶ。事前にカードを購入すると使えるこのシャワー、制限時間が設けられているのだが何だかんだで順番が回ってくるまでは時間がかかる。
10分-15分くらい待っていたような気がするが、だいぶ飽き飽きしてきたところで順番が回ってくる。ひとまず組長に先に使ってもらうことにする。
「またこれで10分以上待ちかぁ暇だ………」と思っていると突然組長がシャワー室から何とも言えない表情で顔を出してくる。何事?

組長「あの、シャワーヘッド折れてるんですけどなんですかこれ」
ぼく「は??????」

何を言ってんだこいつは、と思いつつ中を覗き込むと本当にシャワーヘッドが根元から逝っている。なんじゃこれ。
別にこれでもシャワーは浴びられはするのだから車中泊なのに身体を洗えるだけ有り難いとは思う。しかし実態としてはホースから出るお湯で身体を洗っているという状況な訳で、こんな見た目宜しくない状況で誕生日を迎えた組長の心情を思うと何とも言えんなぁ、と言う感じがした出来事であった。
自分がシャワー室へ入ったのは富士駅到着の頃。さっぱりした身体で個室へ戻るともう清水駅を通過していた。長い長い静岡横断もこう言う空間で過ごすなら在来線でも快適極まりない。
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0時22分。静岡駅。

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いい加減寝なければならない。しかし初めての寝台列車・慣れない寝床と言う状況が揃った自分には全く眠気が降りてこない。天国のような環境もこうなってしまっては完全に地獄である。
窓のブラインドを下ろし、イヤホンを付けて静かな曲を流し眠気が降りてくるよう努力はするが全く効果を表さない。ダメダメ。

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浜松駅を出ると朝を迎えるまで客扱いは一切なくなる。月明りの中、サンライズエクスプレスは西をめがけてひた走る。全く眠気が下りてこない自分を乗せて。
時刻表に掲載がないだけで浜松発車後も乗務員の交代等で時折列車は停車する。あまりにも寝られないせいでどこの駅に停まったのか、ほぼほぼ把握できてしまっていた。豊橋。岐阜。米原………

ふと気が付くと列車はまた停まっていた。一応小間切れながらも意識を失うことは出来ているらしい。既に空は若干明るくなり始めていた。
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ところで、ここはどこ?

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近視全開な上に眠いんだか眠くないんだかよく分からなくてボロボロの目をこすりながら向かいのホームに目を凝らす。「西九条」「ユニバーサルシティ」「天王寺」と言った地名が案内表示に記されているのが見えたが、結局地理に疎い自分にはここがどこなのか理解出来なかった。
早く着かねえかなぁ。大阪………

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とうとう熟睡することは叶わないまま完全に外が明るくなってしまう。しばらく列車内を散歩内しながら気を紛らわしてみたりした。

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なかなか乗る機会のない二階建て構造の列車。不思議な空間。

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朝6時半。岡山駅にて下車。
ここで列車はサンライズ瀬戸・サンライズ出雲に分割。それぞれの目的地へ走り去っていく。どこでもこの手のイベントはギャラリーが集まるなぁ。

こうしてほぼ徹夜も同然の状態で幕を開けてしまった関西大会を目指す旅・2日目。
まだまだ旅は始まったばかりである。

―関西大会会場まで のこり1,162km
<2日目へつづく>