あけましておめでとうございました。新年明けて最初の更新となります。
普通だったら2018年の抱負などを書き綴るところですが、弊ブログは平常通りの更新となります。今年も宜しくお願い致します。
と言う事で今回は関西大会への旅・2日目の話。

◆ この記事の前
三泊四日・全行程2,500kmの東京→大阪旅行に出かけた話(その1) (2017-12-6) 
・・・

2017年7月7日。金曜日。
osaka

それが起きたのは岡山駅到着の1時間ほど前、サンライズ瀬戸の個室内での事でした。
今回の旅行へ出発するにあたり、僕はカメラを三種類荷物へ放り込んでいました。
  • 携帯のカメラ (iPhone7 Plus)
  • コンパクトデジカメ (Nikon COOLPIX P310)
  • デジタル一眼レフ (Canon EOS Kiss Digital N)
携帯性やら画質やら三者三様のこれらのカメラ、腰据えてちゃんと撮りたい時は一眼で、まあ適当に撮れればいいやーって時はそれ以外を気分で使い分ける、と言うような運用をしておりました。
サンライズエクスプレスの車内で全然眠れなかったのは前回の記事で述べた通りですが、暇つぶしと気分転換を図るべく個室内で色々物を広げた写真を撮っていたりしました。が、結構個室は狭いので画角が足りない。ついでに光量も足りてない。
こんな時こそ一眼レフの出番じゃないか!と鼻息荒くカバンから取り出したのですが、なんか電源が付かない。なぜ?????家出る前に確かにフル充電したぞ?
しかしまだ慌てるようなタイミングではない。このカメラ、メインバッテリーの他に薄型のボタン電池を積載しているのです(恐らく内部時計とかを活かすための物)。こいつがお亡くなりになられたために電源が入らず大騒ぎ、と言う出来事を既に経験していたため、まあ多分その類いのトラブルだろうと判断したのです。

さて、そんなこんなで列車は岡山駅に到着。大荷物を抱えて下車。
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とりあえず向かいに居た津山線を撮るがもう既に雨が降っている。先が思いやられる………

とりあえず乗り継ぎの間に朝ご飯を調達しよう、と言う事で改札を出る。一行が吸い込まれていくのは地下通路に立地する毎度おなじみセブンイレブン。ここならボタン電池も一緒に手に入るであろう。割高だけどね。と言う事でちゃちゃっと購入して電池を入れ替える。
が、全く電源が入らない。電池残量低下の警告すら出ない。本当に全くダメ。

………。
終わり!終了!解散!
こんな旅の始まりから荷物だけが増えたってかお前!なんでここでそうなるの!

このカメラは自分が中学生の頃から使っているもの。ところで現在の僕は大学院生。まあ言わずともお分かりの通りかなり長年使ってた訳です。
それを考えたら「ついに来るべき時が来ちゃったか………」って感じではあるんですが、この長旅の始まりと言うタイミングで壊れたことが発覚したのはかなりつらいものがありました。
もう少し普段使いのタイミングで壊れたならお役目ご苦労、って気持ちにもう少しなれたと思うんですけどね。うーん………

気を取り直して移動再開。
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7時23分発、こだま727号 博多行き。
やって来たのは500系。まさかこんなタイミングで初乗車を果たすことになるとは!

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戦闘機みたいな先頭形状と真ん丸な断面で有名なこの形式、のぞみ運用で東京へ乗り入れていた頃はその特異性ゆえに厄介者扱い気味だったり窓際席の圧迫感が不評だったり、色々あったように記憶していますが実際に乗ってみると圧迫感に関してはそうでもないような。
席配列が東海区間用と違って2-3配列じゃないのも影響してるんですかね。西日本区間の新幹線はモノクラスでも2-2配列で広々しているのほんとすき。

指定席を確保していましたが早朝のこだま号と言う事もあり車内はガラガラ。が、東広島駅でものすごい数の人がホームに立って待っているのを目撃。たちまちデッキは大惨事に。何事?
車内の電光掲示を眺めているとどうも並行する山陽本線が人身事故で止まっているらしい。普段使いの通勤通学客に迂回組が加わってのこの状況、と言う事なんでしょうか。次の広島駅でそのほとんどが降りて行ったので車内は再び平和に。
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多少列車本数が減る山陽区間でも通過待ちは割と多い。ここは徳山駅。

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この雨に濡れた車体の感じが何度見ても好きなんですよ。雨の日嫌いだけどね。

さすがにほぼ徹夜だったこともあり、席に座りながらうつらうつらと居眠りをしてしまう。しかし気になるのは外の雨。
まだ記憶している方も多いと思いますが、この旅行の出発前日から九州北部は記録的な豪雨に見舞われていました(平成29年7月九州北部豪雨)。土砂崩れや氾濫・浸水など、特にひどい被害に見舞われていたのは福岡県や大分県。今日一日を過ごすのは関門エリアを目前に臨む宇部市周辺であり、大雨に見舞われた地区からはそう遠く離れている訳でもありません。
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車内でひたすら雨量レーダーとにらめっこする一同。雨の降り方は峠を越えたようでしたが、問題の雨雲は北上して今回の訪問エリアともろ被りしそうな勢い
さらには北九州エリアでJRのダイヤが大乱れ、関門トンネルも封鎖されて通行不能など宜しくない情報ばかり飛び込んでくる。今日の行程は観光ツアー利用なので挙行中止を宣告された瞬間全てが終了、交通機関も止まって引くも地獄・進むも地獄と言う状況になりかねません。ホントなんでこんなタイミングで来たんだ。

9時23分、厚狭駅着。本当にお迎えは来るのだろうか、と半信半疑のまま駅前に降り立つ。
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駅前に広がる景色をボケっと眺める。うーん新幹線停車駅とは一体……… 

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当初の予定時刻よりは遅れたものの無事に宇部市交通局のバスが登場!たのしい観光ツアーの始まり始まりである。

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今回我々が参加したのは宇部・美祢・山陽小野田産業観光推進協議会が企画する「大人の社会派ツアー」の一つであるセメントの道コース。そのコース名の通り、石灰岩地形で有名な秋吉台・秋芳洞に始まり、宇部興産のセメント工場や専用道路に突入していくと言う、セメント製造工程をしゃぶりつくす一日を過ごすことになる。

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とは言っても秋吉台の方はバスの車窓から軽ーく見せてもらえる程度である。こう言うところに関してはやっぱりツアー旅行は宜しくない。今回の主目的はここじゃないから仕方ないんですけどね。また機会を見計らってじっくりと観察してみたいなぁ。

大泉「ドリーネに落ちちゃったもの!」
大泉「ドリーネに落ちるのは命ドリーネ!」
藤村「じゃあじゃあじゃあ、ウバーレなんかに行こうもんなら…」
大泉「そらもう命をウバーレる…!」

―「水曜どうでしょうClassic」#076 試験に出るどうでしょう 第3夜より
…これを実際にやりたいとは言わないけど現物は見たいよぼくは。

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と言う事でまず最初の見学地は秋芳洞。エレベーター完備である。
普通に個人で来て入ろうとすると1,200円するっぽい。結構お高い。

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洞内の見学通路は計1,000m。今回歩くのはその内700m+αである。お散歩大好きマンなので700mと言う距離が長いんだか何なんだか最早分からなくなってしまった。そうなのかー、くらいの感じで特に驚きも無くエレベーターに吸い込まれる。

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降りて少しばかり歩くと高所から下流側を見下ろすような感じの場所に辿り着く。ちょっとこれは自分の知ってる洞窟の規模じゃねえなぁ!いざ行ってみたら普通にテンションMAXって言ういつものアレである。
この先に広がってる巨大空間、幅80m/高さ35mもあるらしい(なおソースはWikipedia。ホンマか?)。霧が掛かってて奥まで見通せないし。現地は写真の感じよりも相当薄暗いので写真に夢中になり過ぎてすっころびかねない。

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あちこちにある照明のお陰かホワイトバランスが安定せず、写真が大変お見苦しいことに。

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有名な百枚皿まで来ると出口は近い。色々と撮り方を試してはみるが、明るさは足りないしそもそも機材の感度も足りないし、ツアー参加なので時間も足りてない。お陰様で手振れ写真を量産することになった。機材が新しくなったことだしホントもう一回行ってみたいなぁここ………。

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川沿い崖っぷちの田舎道みたいな写真だけどここは洞窟内である。

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40分ぶりに太陽の下へ出るともうお昼の時間。案内されるがままに近隣の土産物屋へ転げ込んでお昼ごはん。
「この食事の付け合わせは下の売店で購入出来ますので是非!」とツアーガイドさんが販促のお仕事に勤しんでいた記憶がある。この感じ、ああツアー旅行だーって実感出来てとても懐かしい。個人旅行以外で観光するのホントいつぶりだろうなぁ。

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次の見学地、宇部興産伊佐セメント工場までは約12km、バスで40分ちょっと。ところで僕はこの間の記憶が全くない。写真も全く見当たらない。さては寝てたなオメー!
厚狭までの新幹線でうつらうつらしていたとは言え、サンライズ車内でほとんど眠れなかったのはやはり大分身体に来ているらしい。お昼を食べたお陰で完全にとどめを刺されたか。

記憶が復活するのは美祢市中心部、いよいよセメント工場に接近してきたところから。敷地内に入る処で宇部興産の方が乗り込み、構内を走行しながら製造工程の説明が始まる。残念ながら例によって工場構内は撮影禁止だったので以下参考資料。
ロータリーキルンの近くを徐行中、バスの窓を開けてみるとそれなりに離れているのに熱気が…。こう言うところに立ち入れるのは憧れだけど働くとなったら大変だなぁ(多分どこでもそう)。

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高台で一度バスから下車。ここだけは自由に写真撮影OK。
遠くに広がるセメント工場をバックに停まる観光バス。場違い感凄い。

なぜこんなところでバスから降ろされたのかと言えばこれを見るためである。
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これが伊佐セメント工場の採掘場だ!
日本にもこういう景色あるんだねえ。オーストラリアとかでしか見られないイメージだった。

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こう言う大きい物を見せられると大体スケール感がよく分からなくなる。遠くで作業をしている重機がミニカーみたいに見えてしまう。現実感無いんだよねえ。

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そんなミニカーみたいに見える重機、たぶん右側に写っているタイヤを履いているはずである。確かにデカいはずである。恐ろしい場所に来てしまったことだ。
この場所から石灰石を満載して走ってきた重機は製造工程の一番最初、原料粉砕機へと次々に積み荷を放り込んでいく。地面に開けた穴を目掛けて荷台を傾け、ゴミを放り込むくらいの勢いでガラガラと轟音を立てながら鉱石を下ろしているのが見えた。ワイルドだ。

採掘場の見学中、ついに雨が降ってきた。幸い本降りにはならなかったけれど。
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丁度良く出発時間になったのでバスの中へと逃げ込む。楽しい工場見学だった。

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バスは内陸のセメント工場から一気に沿岸部を目指す。いよいよお待ちかね、宇部興産専用道路突撃の時間である。
道路は工場敷地内から続いているものの、直接の出入りではなく一旦工場敷地外へ出てから最寄りのランプから専用道路へ流入。入り口には係員常駐の小屋とゲートが完備されていた。

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前方にはダブルストレーラーが同じ道を疾走しているのが見える。道路交通法が適用されない私道でしか走れない自動車の後ろを走る観光バス。確かにここは宇部興産専用道路である。しかし席が結構後ろの方なのが辛い……… 車窓の外にもダブルストレーラー。次々と一般道では考えられない長さの車両とすれ違っていく。
かつては近くを走る美祢線を利用した鉄道貨物輸送が行われていたものの、国鉄のストライキのお陰で機能不全に陥ったがために爆誕したこの道路。本来鉄道より輸送力が小さいはずの自動車輸送で力押しして何とかしてしまえているこの特殊環境、本当に面白い。

………面白いんですけどね、バスに乗って座っちゃうと眠いんですよ。













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ここは宇部市沿岸部のトレーラー整備場。
写真に記録されたタイムスタンプは15時12分。先ほどの動画は14時15分

ごめんなさい。一番肝心なところで眠気に耐えきれず死にました。
専用道路走行中に寝落ちするって一体何しに来たんだよお前!!!!!!

…人間ここで寝ちゃいけないとは分かっていても眠気にだけは勝てないとよく分かった出来事でした。とか言いつつ同じ様な事故起こしまくってるんですけどね………
皆さんは大切な旅行の前の日はちゃんと寝ましょうね。

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せめてここだけは…と言う事で整備場の見学中は必死になって写真を撮りまくる。使用されている車両のスペック紹介などをして頂いたが、80トン積みのダブルストレーラーは軽油駆動の燃費1.2km/Lと聞いて爆笑。タイヤは34本、変速ギヤは16段とからしく、もうどう運転するのよそれとしか。

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と言う事で運転席にも上がらせて頂く。見学させて頂いた車両は海外からの導入車だったはずだがしっかりと右ハンドル仕様。さすがに私道とは言え左ハンドルだと不都合しかないか。

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ちなみにお馴染みいすゞ自動車製造のタイプも在籍している。よく見る顔なのでスルーしてしまいそうになるが、やっぱり後ろにくっついているトレーラーの長さは異様である。

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最後は興産大橋を渡る。高さ36m、全長1kmオーバーと結構な規模の橋だがこれも自力で掛けてしまったとかでもう何が何だか。
この後、宇部興産本社にて会社紹介や製品紹介を受けたがビデオを見つつ若干就活を思い出してげんなりしてしまったような…。当時就活から解放されてまだ半月ちょいだったからなぁ。今でも結構心に来そうな感じしてしまうけど。

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盛大にやらかしつつも無事にツアーは終了。時刻は18時前である。
ここから再び大阪を目指す旅が始まることになる。

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運行情報を確認するとまだまだJRは朝方からのダイヤ乱れを引き摺っているらしい。不安に思いつつも電車に乗り込むが、無事に下関での乗り継ぎにも成功し関門海峡越えに成功。 IMG_1910
と言う事でやってきました九州!
門司での乗り継ぎが定刻より10分程度遅れたり、門司港構内が満線で駅に入れないまま5分程待たされたりで確かにダイヤの乱れ方やばいぞこれと言う印象。この後の日程大丈夫か?
ここでの目的は夕食である。旅先ではちゃんとその土地の物を食べたい主義者なので門司港名物焼きカレーを選択した。アドバイスをくれた後輩に感謝。
非常に美味しかったのだが、翌日の夕食メニューがカレーであることを思い出してしまい、組長と一緒になって頭を抱える羽目になったのはこのしばらく後の出来事である。

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のんびりと関門海峡の夜景を眺める。調子に乗ってビールまで飲んでしまったので最高にいい気分。

…だったんですが門司港駅に戻ってみてそれどころではなかったことに気付く。
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電車が全然やってこない。一応在線はあるのだが、どれも回送幕を掲げて動く気配がない。見事に大雨から貰ったダイヤ乱れを一日中引きずってしまっている。
発車案内もまるで頼りにならない。慌ててAppStoreからJR九州謹製の公式アプリを落として在線確認をするとかなり先まで折り返してくれそうな電車が居ない………。
ねえ待って僕たち10kmちょっと移動してフェリーに乗りたいだけなんだけど!現在時刻は21時数分前、フェリーが小倉港を出発するのは21時55分。乗船手続きの諸々も考えるとそろそろ移動のめどを立てないとヤバいぞこれは。

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と言う事で覚悟を決めて有人改札へ押しかけ入場記録を取り消してもらう。訳の分からない利用履歴が携帯に残ってしまった。
そのまま改札前に停まっていたタクシーへ転げ込むバカ3人組。「なるべく急ぎで小倉港のフェリー乗り場までお願いします!」と叫ぶ。なぜ数時間の軽い九州上陸の間だけで見事にやらかせてしまうのか。

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タクシーに揺られている間も在線情報が気になりアプリ画面をちらちらとのぞき込む。なんだか僕たちがタクシー利用を決めた瞬間に電車が動き出し、さっきまで遥か彼方に停まっていた電車が門司港で折り返してこのタクシーを追いかけているような気がしたが、何も見なかったことにして黙って携帯を閉じた。
まあ本当にスムーズに小倉駅まで行ってくれるか知らんしどうなるかも分からなかったし………

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と言う事で無事に小倉港へ到着。経由地でちょっとした寄り道くらいの気持ちでいたのに見事に旅程崩壊の危機に瀕することとなり、まあ変な汗をかいたがどうにかなって良かった良かった。

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これが本日のお宿である。乗り物二連泊は未知の領域な上に、昨晩の散々眠れない夜に苦しんだ記憶がひたすら脳内を駆け巡るのが苦しい。下手したら松山で下船するまでにぼくは死ぬのでは???
まあ結果から言うとあまりにも寝られてなかったせいでこの上ないくらい熟睡出来てしまったんですが。乗り物内だし慣れない寝床だったのにねー…。

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甲板から夜の小倉を眺める。中ほどに写っているのは小倉駅直結の展示場、西日本総合展示場である。「何か」をするためにこの場所へわずか3週間後の2017年7月末、再び飛行機で東京からこの場所へ吹っ飛んでくる羽目になるのはまた別のお話である。



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予約ミスか乗船時の手続きミスか、何故か大部屋雑魚寝スペースのチケットを渡されるトラブルがあり再び大汗をかく羽目になったが無事に寝台へと辿り着く。最後の最後までトラブル話に事欠かない一日となった。
船内の自販機でカップヌードルを仕入れ、同居人からの白い目を見なかったことにしつつウッキウキで平らげて就寝。

―関西大会会場まで のこり688km
<3日目へつづく>

◆ この記事の続き
三泊四日・全行程2,500kmの東京→大阪旅行に出かけた話(その3) (2018-5-10)