お金って使うと無くなるんだなぁ…不思議だなぁ…などと呟きながら毎日を過ごしています(挨拶)。

前回分の記事はあまりにも内容が酷かったらしく、多くのアクセスを頂きましたが今回からはいつも通りのクソ旅行記です。どっちにしてもひどい事には変わりない。
と言うことで今回は先月の台湾遠征1日目のお話。

◆ この記事の前
絶対にやらかしてはいけない台湾ツアー120時間に行ってきた話(その1) (2018-9-30)
・・・

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【2018.9.14 **:** @ 日本・西日本某所】
無事にこの日の仕事が終了。退勤すると即刻台湾への旅が幕を開ける。本当は明日の大阪昼発の予定でのんびりと行けるはずだったのにどうしてこんなことになってしまったのか。
会社から部屋に戻って荷物を引っ掴んで即出発、としようとしたが「いや待てよ………」と荷物チェックを始めると忘れ物が出るわ出るわ。携帯電話の充電ケーブル(先月も忘れた)、洗面用具などなど結構地味に重要なものを入れ忘れている。お前いつになったらマトモに荷造りが出来るようになるんだ。
最寄り駅まで向かう途中ではコンビニに立ち寄る。海外旅行保険の契約内容控えとパスポートのコピーを取るのを忘れていたことを思い出したからである。そして流れるような手つきでコピー機にパスポートを置き忘れて退店。もう台湾行くのやめておうち帰りたい。

福岡へ向かう交通機関はことごとく大混雑であった。指定券代すらケチりたい有様だったので新幹線でデッキに詰め込まれていると、Twitterでは一足先に台湾入りを果たしている福井大学 からくり工房I.Sysを中心とした面々が「#誰が最初にやらかすか選手権2018in台湾」のハッシュタグで盛り上がっているのが目に入る。「はいはいはい!ぼく!!ぼくまだ日本なのにクソほどやらかしてる!!!」と一人で勝手にキレていたところでようやく旅のスタート地点、博多へと辿り着いた。

【2018.9.14 22:11 @ 日本・福岡県福岡市博多区】 IMG_9830
自分と同じく退勤即福岡ツアーを決行する羽目になった被害者である組長と合流する。今回の福岡滞在はわずか11時間。せめて夕食だけでも福岡を楽しみたい、と言うことで最寄りのラーメン屋を探して駆け込むこととなった。
23時、一時解散。 組長はカプセルホテルを押さえてリーズナブルな前泊を可能としていたが、自分は宿の確保をすっかり忘れていたお陰で7,000円払って普通の宿である。大変つらい。 これにて0日目終了。まあまさか寝坊しないだろう………とは思いつつも念の為に部屋番号をLINEに書き残して就寝。

【2018.9.15 05:30 @ 日本・福岡県福岡市博多区】
部屋備え付けのアラーム音があまりにも小さく焦ったが無事に起床。ようやく台湾旅行1日目の始まりである。
まあこれでも社会人だからな、寝坊なんかする訳ねえだろガハハwwwwwwwと草を生やしながら歯磨きをしていたら余裕ぶっこき過ぎて待ち合わせ場所に5分遅刻。死んでくれ。

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6時20分、市営地下鉄で福岡空港駅に到着。国際線ターミナルへはここから連絡バス移動である。国内線と建物が分かれていることは事前情報として入手済みであったが、建っているのはまさかの滑走路を挟んで正反対の位置。なぜこんなところに………

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飛行機の搭乗に関して時間に余裕を持つのに越したことはないが、今回の自分達は余裕を持ち過ぎだったらしくカウンターのオープンまで20分ほど暇を持て余すことになった。ふと思い出したので組長と名刺交換をしていたところ「この部署のネーミング雑過ぎでは?」と言うご意見を頂いたが大きなお世話である。

と言うことでチェックインを終えると7時丁度。保安検査前に朝メシ食うか、と店を探すがどこも7時30分のオープン。飛行機の搭乗が8時25分であることを考えるとちょっと不安である。ならばさっさと保安検査場を通過して中で食事をするのみである。
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終了。

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結局地上階まで戻って吉野家で食事を摂ることとなる。後で分かった事であるが、保安検査場と出国審査通過後に食事をする手段は制限区域内のセブンイレブンもしくはラウンジに限られている様だった。
保安検査場のオープン10分ほど前に舞い戻ると既に長蛇の列。先ほどまでの様子が嘘のようであるが8時丁度には出国手続きまで完了。列の見た目に反してかなりスムーズに事が進んだ。

さてこの日一番の懸案事項が「NRT発組の3人がちゃんと起きられるかどうか」である。基本的に大学生は朝が弱いが今回のメンツは生活リズムの崩壊っぷりに定評がある。本当に起きられるのか?と心配していたら2人は完徹、残り1人は電話で起こされてギリギリセーフと言う有様である。一応起きはしていることは確認できたものの、電車乗り過ごしたり空港ロビーで爆睡したりで結局飛行機乗れないのでは………と心配を抱えながら一足先に渡航することとなる。

【2018.9.15 08:29(GMT+9) @ 日本・福岡空港】
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搭乗。いざJW151で台北・桃園国際空港へ。

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この日は例の台風22号が接近中。台北もギリギリ強風域に入るかどうか………と言う感じの状況で、結構これは着陸が恐ろしいことになるのではとビクビクしながらの搭乗となったが案の定挙動が怪しい。「厳しい!!!」などと騒いでいたが、さらに台風が接近してきた夕方組は話を聞く限りさらに恐ろしい目に遭ったようである。僕らは比較的マシだったか。

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台湾の大地が近づいてくる。
最初の2回は深夜便、前回は早朝便で気絶していたのでマトモにこの光景を見るのは初めてである。旅の直前になると決まって「嫌だ行きたくない」などと騒ぎ始める自分も、もうこの段階までくれば否が応でもテンションはMAX。

【2018.9.15 10:05(GMT+8) @ 台湾・桃園国際空港】
前回の状況説明に加えて前日当日の渡航までの流れと、前置きが大変長くなりました。

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ついに無事に辿り着いた!こんにちは台湾!!(4回目)

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おまたせいつもの 実家のような安心感

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入国手続きが終わるといつも通り國光客運の1819系統で台北駅へ。
いつもであればSIMカードを購入してから台北駅を目指すところだが、今回は街中での購入にチャレンジすることにした。前回の渡航時に「台湾大哥大ならプリペイドSIMは日本国内からでもリチャージして再利用可」との話を聞いて購入したものの、どうやら法令改正によって「空港で購入したSIMは全てリチャージ不可」となってしまったようなのである。ぶっちゃけ毎回空港とかでSIM買えば良い話のような気はするのだが興味関心に勝てなかった。なお組長は事前購入したSIMを利用している。

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台北市内でのSIMカード購入について調べてみると「英語が通じやすいであろう台北駅周辺の店舗を利用するのがよい」とのこと。開店時間等の都合から上図中赤囲いの店舗を目指してみることにした。台北駅周辺部と言うか西門駅界隈になってしまっているが誤差と言うことにしておきたい。
と言うことで國光客運の台北駅バスターミナルから歩こうとするが一気に雨が降ってきた。バスを使うにしてもMRTを使うにしても一駅分と言う微妙な距離。ひとまずは歩きでも結局は目指すのが同一方向なので移動開始。

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地下街を移動していると「お茶の葉買っていきたいの忘れてた」と組長。去年お土産に買っていった烏龍茶の茶葉がいたく気に入っていた模様。着いて早々にお土産購入ってのも変な話だけど多分このタイミングしかチャンス無いから仕方ないね。写真は特に脈絡はないけど道すがら見つけたガチャポンである。

臺北車站(忠孝)のバス停に辿り着く。雨は止み始めたっぽい感じではあるが面倒臭くなってきたのでバスに乗ることにした。GoogleMapsによれば247系統のバスで2つ目のバス停まで行けばいいらしい。
5分ほどでそれらしき物がやって来たので乗るがどうも様子がおかしい。車内に貼り出されている系統案内が全く別の物なのである(詳しく覚えてないが確か桁数すら合っていなかった)。いや確かに行先表示見て乗ったよね?????
不安になるがまだSIMカードを買っていないのでWi-Fiが飛んでいない限り自分は情報収集が出来ない。ひとまず地図の位置情報と見比べてみるが、どう考えても左折せねばならん交差点で右折レーンに吸い込まれていく…。そうこうしている内にバスは市民大道高架道路を潜って台北駅の北側エリアへ。

降りた。
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どう見ても逆方向のバスに誤乗車キメてます本当にありがとうございました。
結局楽をするつもりが倍の1kmを歩く羽目になったが、この記事を書くために調べていたらどうやら247系統と間違えて274系統に乗っていたらしく、それならば今回の出来事は全て辻褄が合うことが発覚した。逆方向どころかそもそも系統番号すら合っていない。ここまでの所今回の旅は良いとこなしである。

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セブンイレブンの前でお仕事中のヤマト運輸の図。相変わらずどこの国に居るんだかよく分からん光景だ。

ようやく辿り着いた携帯電話店でSIMカードを購入する。空港で買うのに比べて手続きにはかなり時間が掛かった。正直予想以上。
途中で店舗側携帯の画面を見せられて何かと思ったら「ちゃんとインターネットが使えていますか?」「返品出来ませんがよろしいですか?」との翻訳アプリ画面(どちらも日本語)。あちらもかなり不慣れらしいがまあ普通こんなところまでプリペイドSIMを買いに来る中国語が通じない外国人なんか居る訳無いんだよなぁと。本当すいませんでした。。。

【2018.9.15 13:03 @ 台北市万華区】
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ようやくネットが自由に使えるようになったところで本格的に行動開始。ひとまず西門エリアに移動して阿宗麺線で昼食(NT$70)。4月にも来たばかりだがあっさりした味が気に入ってしまい再度のチャレンジ。

ぶっちゃけ今日はやる事が無い。当初プラン(関空発)では桃園到着が14時半、釜山経由案に至っては24時近いと言う有様だったので「まあ一日目は無いものと考えていいだろ」位に思っていたのだが、例の関空水没騒動で予定が大きくずれ込んだ上に、騒ぎにひと段落が付いたことですっかり安心し切ってしまいプラン立案を完全に忘れていたのである。
まあそんな感じなので上記ツイートの通り西門町界隈をウロウロしていたが正直こう言う街は少なくとも自分の性には合わない。と言うことでさっさと移動開始。

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移動距離だいたい1.5km。目指せ中正紀念堂。

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ちょうど中間地点辺りに建っているのが中華民国総統府である。Wikipediaの記事を読む限りでは日本で言うところの首相官邸に相当する建物と思われる。
平日の午前中であればガイド付きの内部見学が出来るほか、月に一度は自由見学出来る全館開放日が設定されており写真撮影まで可能とのこと。なお本日は土曜なので残念ながらどちらにも該当しない。

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さすがに国家の中枢機関だけあってそこら中に警備要員が詰めている。こんなところに不審者丸出しの外国人が来て本当に大丈夫なのか?
どうやら辿り着いたのとは裏側が正面入り口っぽいのでそちらへ回り込んでみると警備要員の装備に銃火器が追加されている。本格的に大丈夫かこれ。
しかし道路を挟んで向こう側にはスマホを総統府に向けて写真を撮っているらしい人が多数。じゃあ写真は問題無いんだろう。と言うことで早速撮影させて頂く。

憲兵さん「ピッピッピッ(ホイッスルを吹きながらNoのジェスチャー)」
ぼく「アッハイ

ごめんなさいまたやらかしました。要するに道路を挟めば撮っても良いけど目の前の歩道からは撮るなと言う事らしい。たぶん保安上の理由なんだろう。
大人しく道路を渡って仕切りなおす。………が制止を受けてしまったバツの悪さもあってさらにもう1ブロック遠くまで移動してから観察する。
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と言うことで改めて正面側から見た中華民国総統府である。北海道庁旧本庁舎も非常に良かったけどなんで赤煉瓦の建物ってこう惹かれるものがあるんだろう。

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まあ冷静に見比べると全然建築様式とか違うんですけども(2018年3月撮影)。旧本庁舎が1888年竣工、総統府が1919年竣工と言うことなので30年も間が空けばそりゃそうなるかと言う感じ。

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どちらかと言えば類似例として持ち出すべきなのは東京駅丸の内駅舎のような気がする(2013年6月撮影)。こちらは1914年竣工である。旧本庁舎に比べれば類似点を挙げやすいように思うが、自分には建築の知識は無いのでこれ以上を語ることは出来ないしボロを出すだけである。

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話が大分脱線したが移動を再開する。しかしこの中央の塔になってるとこカッコいいよなぁ。

いざ移動を再開してみると今度は大通りの半分を塞いで何やら抗議デモらしきものが行われている。トラックが多く停められていたことと横断幕の内容から察するに「老朽化した自動車の規制と強制排除に反対する」集まりの様だった。一部の横断幕には何だか物騒な漢字も躍っていたが大声で抗議する訳でもなく、規制線を張っている公安組も割とのんびり構えた雰囲気でなんかもうよく分からん。

【2018.9.15 14:08 @ 台北市中正区】
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と言うことで中正紀念堂に到着。実は1年前の台湾訪問でも来ているが、この時は本堂が工事中でイマイチ見栄えがよろしくなかったのでまあ良いかと言うことで。

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下層階の展示スペースを見て回っていると職員らしきおばさまに話しかけられる。「なんかまたやらかしたかこれ???」と不安になるが中国語なので何の要件なのか全く分からない。
組長と二人でどうしようこれ…と言う顔をしてると英語交じりの日本語で説明し直して頂けた。内容は「(組長のスーツケースを指して)荷物を預けられるスペースがあるのでもし宜しければ…」と言うことでただ親切にして頂いただけであった。
(第一・第二を問わず)外国語力がボロボロなまま気付けばもう5回目の海外渡航であるが、未だに中国語で話しかけられた場合にどう対処するのが正解なのかがよく分からない。「ぼく外国人です、中国語分からないんですごめんなさい」といちいち伝えるのも冗長過ぎる気がするし、「No Chinese!」と一言で済ませるのは乱暴過ぎる気がする(sorryを付け加えればいくらかマシなんだろうか)。
「グダグダ言わずにさっさと中国語を勉強しろ」と言う正論を叩き付けられて終わりそうな話ではあるが、一応は中学時代から触れている英語ですらあのザマであるから勉強したところで実用レベルまで使いこなせる気が全くしない。なんか書いてて大変自分が自分で悲しくなってきた。

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人混みの間から儀仗隊の交代式を眺めて撤収。

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再び台北駅地下街で1時間ほど暇を潰してから何故か各駅停車でやってくるNRT発組3名を回収しに桃園機場捷運台北駅へ。こちらの駅はかなり遠いので面倒だったが、また他所で待ち合わせするのも面倒だしどうせ暇だったので致し方なし。

大急ぎで宿に荷物を放り込み、三度台北駅へ舞い戻る。TRA台北駅の大吹き抜け広場で待ち合わせをしたのは本記事の冒頭でも触れた福井大学勢を中心とする先発組の皆様。DiscordとGoogleMapsの位置情報共有を併用しての待ち合わせとなったが、「確かにここのはずなのに居ねえぞ?!(そこは地下階)(ぼくらはその頭上)」と言う出来事が発生していたらしく笑ってしまった。
顔なじみのメンバーでほんとにここ海外か?とも思いました」 とのコメントが飛び出した様に、集まったのは大会会場でもTwitterでもよく見かける顔ばかり。それが10人も居るのだからそりゃ海外来てる感が薄れるのも無理はない。
とは言えここは紛れもなく外国である。台北駅ビルで奇跡的に10人で固まって入れる店を発見したのは良いがもちろん店員さんは中国語で話しかけてくる。

店員さん「(中国語で多分オーダーについて何か訊いてきている)」
一同「??????」
dango君「??????」
一同「いや君は『分からん』って顔しないでお願い!」

dango君(東工大 ロ技研Cheese)はとんでもなく中国語が流暢である。入った店はカフェテリア形式っぽい感じのオーダー方式だったが、店員さんと交渉して「お任せで料理を人数分出してもらう」と言うことで話をまとめて頂いた。相変わらず出来る人に任せっきりになってしまい申し訳ない限りである(本当にありがとうございました!)。 dango君は退店時に店員さんから「お前どうして中国語話せるの?」「何しに台湾来たん?」などと尋問を受けていたらしい。本当にいい加減中国語を勉強せねばならないが、彼のように現地の人々とコミュニケーションを図れるまでになる日は果たして訪れるのだろうか。つらい。

この後はMice勢+dango君で夜の台北市街を散策。
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夜が訪れると異国の街並みを写真に収めるのがひたすらに楽しい。昼も良いがより一層楽しい。

【2018.9.15 22:12 @ 台北市中正区】
宿に帰着。一日目終了。

【旅程終了までのこり98時間】
<2日目へつづく>

◆ この記事の続き
絶対にやらかしてはいけない台湾ツアー120時間に行ってきた話(その3) (2018-11-4)