はいこんばんは。さっさと書き終えてしまうはずがまだ長期戦になってしまいましたね。
今回は台湾阿里山突撃ツアーのお話完結編。

絶対にやらかしてはいけない台湾ツアー120時間に行ってきた話(その2) (2018-10-8)
絶対にやらかしてはいけない台湾ツアー120時間に行ってきた話(その3) (2018-11-4) 
絶対にやらかしてはいけない台湾ツアー120時間に行ってきた話(その4) (2018-11-18)
絶対にやらかしてはいけない台湾ツアー120時間に行ってきた話(その5) (2019-1-7)
・・・

map_plan3

【2018.9.19 7:35 @ 高雄市新興區】
いよいよやってまいりました帰国の日。起きてみると他の面々は既に起き出して前夜に買った台湾産カップ麺を食していた。朝からカップ麺ってマジかあんたら。
この日泊まっていたのは美麗島駅からほど近いところにある「あひる家」。この宿は組長とFNDが前年の台湾大会ツアーで使っていた場所でオーナーさんは日本人。前夜もロビーで話し込む人たちから聞こえてくるのは日本語だった。Twitterのフォロワーさんにもここをよく使われておられる方がいらっしゃる様で、かなり居心地も良かったので次回の高雄訪問でも是非是非お世話になりたいところ。

IMG_0162
美麗島駅構内に入って早々にFND、たっぺー、れこの3人とはお別れ。彼らはこれから300km/hでここまで来た道を引き返し、桃園空港から飛び立つ事になる。
しかし前回までの渡航でも度々見当違いの方向へ歩き出していく事が多々あったFNDと初限界海外旅行の他2名と言う面子にはどうも不安しかない。本当に空港まで辿り着けるのか?
「あいつら大丈夫かなぁ……」と呟きつつ組長と二人で台北組の乗るMRTを見送る。しかしよくよく話を聞いてみると案の定台鐵の左営駅と高鐵の左営駅を間違えていたために危うくやらかしかけていたとのこと。…やっぱり先が思いやられる。
map_zuoying
「なんでここ歩かされるルートしか出ねえんだよ壊れてるだろ💢」とキレ散らかしていたらしい。あの、きみ高雄は二回目なのでは……

さて我々の乗るMM36便は高雄国際空港1425発。現在時刻は8時45分である。まだまだ高雄を散歩する時間は十分に残されている。と言う事でひとまず高雄駅に向かってみる。 噂の高捷少女がホームでお出迎え。

IMG_0168
台鐵高雄駅は地下化開業を目前に控え、ほぼほぼ施設が完成していた(訪問当時。現在は供用済み)。写真を一見するともう奥に広々とした真新しい施設が広がっている様に見えるがこれはただの壁に描かれた絵である。訪問時は一瞬見事に騙される始末。

P9191804
地下化工事開始前まで使われていたのが1940年完成の旧駅舎。高雄鐵路地下化展示館と言う記念館として供用されていた様だが、訪問時は地下化開業目前と言うことも有ってか完全にフェンスの中。将来的には新地下駅舎へ繋がる入口の一つとなるようである。

わざわざ高雄駅まで出てきたのは悠遊卡のチャージとこの旧駅舎訪問が目的だったのだが、ここまで歩いてきたところで地元民とも観光客ともつかない2人組に捕まる。翻訳アプリを使いながら何やら話しかけてくるが、道案内を求めているにしては何だか要領を得ない。しかし話を聞いていくとどうもタクシーの客引きらしい(上に提示してくる目的地がやたらと遠い)ことが分かりさっさと退散。比較的治安の良い台湾とは言え油断するとロクな目には遭わなさそうである。

ひとまず捷運の駅まで戻って今後の予定を話し合う。組長が前回の訪問で食べたらしい牛肉麺を食べ、環状軽軌(LRT)にボケっと乗車しつつ空港を目指すプランをササっと立案するが、牛肉麺のお店が開くにはまだ少し時間が早いのでお散歩をしていくこととなる。
再び美麗島駅に戻り、橘線へ乗り換えて鹽埕埔駅で下車。
P9191815

P9191811
この駅は例の高捷少女の展示物が常設展示されているのだが、一緒に陳列されているのがちびまる子ちゃんのパネルの数々。静岡県じゃお馴染みだけどまさか台湾で見るとは思ってなかったぞ。どうもこちらでも人気があるっぽい様子。

P9191826
とりあえず駅を出て歩き始める。分かってはいたがとんでもなく暑い。日本国内ですらとんでもなく暑かったこの夏、南回帰線を越えたこの地にあってはただでさえ元々クソ暑いのに到底耐えられる様な気温ではない。

P9191838
高雄市立歴史博物館と謎の変身ヒーローたち。

P9191839

P9191843
組長が木の上に発見した謎の小動物。
数枚シャッターを切ったところでさっさと何処かへ消えてしまった。

P9191848

P9191849
学校の壁に絵を描く人。

我々がこの日歩いたのは鹽埕埔駅から高雄市二二八和平公園の中を経由、愛河に沿って南下する1.3km程度の距離。普段だったら余裕で踏破出来る距離であるがこのコースを歩き終わる頃にはすっかり南国の暑さにやられてしまい、二人揃ってボロ雑巾の如き有様で木陰に転がる始末であった。 と言う事でタピオカミルクティーを売ってそうなお店を探して突撃するがメニューに載ってない。訴訟だ訴訟!相手取るぞ!

どうにか命からがらミッション成功。

P9191866
お店を出て、LRTの最寄り駅・駁二大義駅までてくてく歩いていく。
一瞬で身体がボロ雑巾に逆戻りしていく。

P9191874

P9191876
11時18分、駅到着。軌道内は緑化済み、駅停車中の急速充電方式を採用しているために駅間は架線が無く、スッキリした光景が広がる。
まあそれは良いんだがいつ電車がやって来るのかよく分からない。次発案内が掲示されておらず、運転間隔しか情報が得られないのでどうにも不安が募る。まだ飛行機まで多少時間には余裕があるとはいえあまり精神的に宜しい状況ではない。

P9191878
…とか言っているとひとまず逆方向行きの電車がやって来たので一安心。5分ほどで我々の乗るべき電車も到着したので移動開始。

IMG_0182
個人的にLRTと言うと路面電車の延長線上にある乗り物と言うイメージがあるが、環状軽軌は新規に建設されたらしい高架区間が有ったりでなかなかの高規格。開発が進む沿岸部の高層ビル群を眺めながらののんびりとした旅を楽しむ。

P9191897
11時50分、前鎮之星駅着。近接する凱旋駅から再び捷運へ乗り換える。
P9191903

P9191904
なんかこんな感じの名前の駅他にもあったよなぁ、と思ってたが平壌地下鉄ですね。

【2018.9.19 12:04 @ 高雄国際空港】
IMG_0189
無事到着。帰るぞー。

GoogleMapsを開いてみると、今朝高雄を発った3人組の位置情報がおでんくん共々桃園空港に突き刺さっているのが確認できた。やっぱり桃園捷運でも駅を間違えて降りようとするトラブルは有ったらしいものの、とにかく無事に着いていて本当に良かった……と一安心。しかしさっきまで一緒にいた人間たちがもう3日分の移動距離を一挙に取り返して地の果てに居るのだから高速鉄道の威力と言うのは恐ろしい。

IMG_0191
長蛇のチェックイン列に並ぶ。30分程度並ぶ羽目になったのだが、「荷物預け入れしたいんですけど」「いやあなた達預け入れオプション付けてないでしょ」「そうなんだけど追加料金払ってでも預けたいんです」と言うやり取りの末に「あっちのカウンターで金払ってから出直してくれ」との宣告を食らい長蛇の列おかわりが決定。荷物預け入れは皆様どうぞ計画的に。

IMG_0195
高雄国際空港は出国ゲートが既に自動化されており、出境スタンプを貰い損ねてしまい大変がっかり。自動化ゲートが便利なのは間違いないんだけど、パスポートをスタンプ帳と勘違いしている疑惑がある勢の一人としては非常に残念な流れだよなあと感じてしまう。

組長は出国手続きが済むとさっさとカードラウンジへと消えていく。自分は待ち時間がそんなに長くなかったことも有り、お金を払ってまで中へ入る気になれなかったので出国エリア内をうろつく。
お土産の購入も済んだところで「そう言えばさっき街中でタピオカミルクティー飲み損ねたんだった……」と言う事を思い出す。どう考えても空港価格だろうなー、と思いつつも思い出したからには飲まずにはいられない。しばらく歩き回った末にようやくお店を見つけたのでいざ勝負!

ぼく「テイクアウト出来ますか?(英語)」
店員「出来ますよ!(英語)」
ぼく「タピオカミルクティーを一つ下さい!(英語)」
店員「80元になります!(めっちゃ流暢な日本語)
ぼく「」

多分発音やら何やらから察してくれたんだろうけど、もうなんかこの国だと甘やかされてばかりで一行に海外旅行スキルが向上する感じしないですねハイ……。 13時58分、移動開始。
P9191915

P9191920

14時10分、離陸。
P9191924

P9191926
さようなら高雄。さようなら台湾。

IMG_0200
シートベルト着用サインが消えたところでSIMカードの差し替え作業に取り掛かるが、SoftbankのSIMカードが見当たらない。代わりに出てくるのは何故か台灣大哥大のSIMがもう一枚。
待て待て待てこれ初日に店で設定やってもらった時に取り違えられたんじゃねえのか!!!!!と大パニックに陥るが、探し方がマズかっただけで落ち着いて再捜索してみるとあっさり発見された。見事な旅程崩壊から始まったこの旅行、台湾に着いてからはかなり穏やかだったがなかなか最後まで油断出来ない。

P9191930

P9191937

P9191938
今回も色々と有った台北市街、前回の旅で訪れた野柳地質公園、一悶着有った基隆市街と普段の台湾帰りでは見られない光景が眼下に広がる。大変新鮮な眺めだ。

P9191941

P9191945
日本上空に入ると西日を受けて景色が陰影の中に沈んでいく。
偉い人が言うには「(写真を撮る上では)逆光は勝利である」らしい。言わんとすることは理解出来るんだけど、自分はいつまで経っても光を上手く扱える様になるような感じがしない。別にプロを目指す訳でも無し、深刻に考えるような事では無いんだろうけど、やっぱりいつかはそう言う写真が撮れるようになりたいなぁ……。
そんな物思いに耽りながらの帰り道だった。

【2018.9.19 18:02 @ 日本・関西国際空港】
IMG_0207 今回の旅のスタート地点となるはずだった関西国際空港。そして今回の旅の旅程崩壊の原因となった関西国際空港。
一時はどうなることかと思ったが、どうにか我々は関西国際空港へ降り立ち今回の旅を無事に終えることが出来たのである!
しかしまあアレだけの被害を食らったにも関わらず、帰国日までにはちゃんと運用が再開されているのだから関係各位の努力には頭が下がるばかりだ。

ホント始まる前から色々あったな……今回の旅はマジで長かったね……と感慨に耽る自分のポケットの中で、先ほど機内モードを解除したばかりのiPhoneが様々な通知を知らせるべく震えていた。
やたらとバイブレーションして来るけどどうせロクな通知ないんでしょ、と思いつつ取り出してみるとその中に見知らぬ番号からの留守番電話通知が混じっていた。時刻は今日の16時過ぎである。
まさか会社からじゃねえよな…?ちゃんと休むって言ってきたよな??いやそれだったら今日の夕方じゃなくもっと前から連絡入れてきてるよな???

試しに発信番号で検索を掛けてみる。
検索結果によれば発信元番号の主は四国開発フェリー株式会社であった。
ferry
件の会社は大阪南港-愛媛東予港を結ぶ夜行フェリーを運航している。今晩ぼくはこのフェリーに乗船し一泊、翌朝はそのまま旅行カバンごと出社していつも通りに業務をこなす手はずになっていた。
すっかり帰路の事には頭が回っていなかった自分であるが、3日目朝の嘉義へ向かう自強号の車内でこのフェリーの予約を押さえていたのである。

……自分の心の中に、みるみるうちに不安と言う名のモヤモヤが膨らんでいくのが感じられた。
そんな事など知りもしない、先を歩く組長はさっさと荷物受け取り場へ向けて突き進んでいく。

辿り着いた荷物受け取り場。
荷物が出てくるまでの待ち時間。意を決して留守番電話サービスに発信する。

留守番電話に残された声が聞き取りにくかったのは自分の心臓の鼓動のせいか、単にノイズのせいか。
しかし一番肝心な部分だけは、しっかりと聞こえてしまった。



「お客様……約頂きました本日……欠航と……」



「今欠航つったかお前?!?!?!」
叫んでしまった。荷物受け取り場で。
隣で明らかに怪訝な顔をする組長。しかしコンマ数秒後には僕の身に何が降りかかって来たのかを全て理解したらしくゲラゲラ笑い出していた。笑ってる場合じゃないんだよ!!!!!

何かの間違いであってくれ。そう祈りつつ慌ててブラウザを立ち上げる事しか自分には出来なかった。
そして、



見た。




DnckqDhVAAA5W1y


本当にありがとうございました!!!!!!
もう呪われているとしか思えない。往路は関西国際空港が台風で壊れ、復路は乗る予定のフェリーのエンジンが壊れたと来た。渡航してからの旅程が実に順調に進んだモンだから油断し切っていたところに降りかかって来たことも有って実にダメージが大きい。
携帯を握り締めたまま、ぼくは膝から床に墜落してそのまま呆然としていた。#誰が最初にやらかすか選手権2018in台湾優勝候補者爆誕の瞬間であった。

高雄国際空港で購入した土産物を飛行機の荷棚に置き忘れて2タミ強制送還、強行日程で離島送還弾丸新幹線ツアーなどなど、この後もしばらくこの不祥事の後始末話が続く事になるが、肝心の記録者が完全敗北を喫して最早気力を残していないため割愛、今回の記事はここにて終了とさせて頂きたい。
一つだけエピソードを書き加えると、新大阪へ向かう「はるか」の車中、完全なる敗北者と成り果てた自分だったがやっていたのは3日後に控えた家族旅行で使うレンタカーの予約であった(完全にド忘れしていたのでここでやる羽目になった)。ここまで旅でダメージを食らいながらもやっているのは数日後の旅の準備、一体自分の人生って何なんだ?????と人生の意味についてすら考え始めてしまう、そんな最初から最後まで内容盛り沢山の台湾旅行であった。
頼むから次はもう少しマトモに台湾旅行させてくれ。


◆ 次回予告
P4070845
またしても懲りずにやって来た、しかしいつもと様子の違うライブ。

P4080863
またしても懲りずにやって来た異国の地。しかし渡航時期はもう少し考えるべきだった。

IMG_7395
「新卒入社7日目から行くシンデレラ台湾弾丸ツアーの話」
またしても台湾の話だけどこれは書き留めておきたいんだ勘弁してくれ!